「あくと」は「かかと」、そして「act=行動」
”あくと”は北信濃、志賀高原山麓にて果樹園づくりに精魂を傾けている若手の仲間「自由個性集団」（"あくと"とは当地の方言でかかとを意味している）です。始まりは、石油ショック以来暴騰に暴騰を重ねた農業資材がなんとかならないかというところから。冬期りんごの共同剪定をしている時に、肥料やダンボール、その他資材などを共同購入してみようということになりました。困難に出会いながらもそれを実現していくうちに、今度はりんごの共同販売までもしてみようということになったのです。既存の流通経路「農協→経済連→市場→小売店」に日ごろから疑問を持っていたため、心当たりの消費者団体・生協と接し、「直売」というかたちで少しずつ着実に成果を上げていきました。
2003年11月に台風被害カンパを持って組合員が訪問
しかしながら、消費者は安全で味がよく、しかも安いりんごを望んでいること、一方であくとの仲間が次第に増え、リンゴの供給量が増えたのに対し需要が頭打ちになると言う問題がありました。その対応として「直売方式」そして「適期収穫の励行」ということを確認し直し実行、消費者から好評と信頼を得るにいたっていきました。 |
自然に色づいたリンゴ
交流があくとのファンを増やす
生活クラブ都市生活とは、西宮共同購入会の時からのお付き合いになります。当時「あくと」のりんごを食べた会員が「とても美味しいので是非、共同購入会でも取り扱って欲しい！」ということで、職員と会員があくとに出かけて行き、1980年より取引が始まりました。
最初は「むつ」と「ふじ」からスタートし、10�組△嚢愼�、その年度の取引量は205ケースだったそうです。翌年から「つがる」も取り組み、その後、スターキング・紅玉・ぶどう（デラウェア／巨峰）も取り扱うようになりました。
以降、職員と組合員が会議に行き、量目・扱う品種を決め、生産者・組合員・職員共に関係を作り上げていきました。春休みには子供たちとバスでスキーに出かけて生産者に指導してもらったり、冬には兵庫で組合員との交流会と、交流を重ねることでファンがしだいに増え、今では「あくとのりんご」がなくてはならないものになっています。 |
