組合員が開発しました
かわいい牛の顔がいっぱいの紙パックでお馴染みの「きらりノンホモ牛乳」は、都市生活の組合員と生産者の協力でできた消費材です。
淡路島の牛乳の産直の歴史は古く、都市生活の前身、西宮共同購入会ですでに北阿万農協と牛乳の共同購入が1967年から始まっていました。
当初は120℃2秒殺菌の超高温殺菌牛乳でしたが、1987年に85℃15秒殺菌の「都市生活牛乳」が誕生し、さらに1991年に現在と同じパスチャライズノンホモ牛乳となったのです。
当時、「都市生活パスチャライズ牛乳」を開発するにあたり、組合員は「牛乳プロジェクトチーム」を作り、1年がかりで生産者と何度も話し合い、試飲し、殺菌温度を72度15秒殺菌と決めました。牛乳パックのデザインも組合員から募集し、1991年11月に供給が始まりました。1993年4月から製造工場が三原郡酪農農業協同組合に変わり、以来生協連合会きらりが発足する3年前までは、都市生活唯一の牛乳生産者でした。「ノンホモ」とは、ホモジナイズ処理(圧力をかけて脂肪球やたんぱく質粒子を細かくする処理)をしない、原乳に近い牛乳です。
その後、組合員からホモ牛乳の希望があり、2000年11月に開発されました。クリームラインができないようになっていますが、その他はノンホモ牛乳と変わりません。
他に乳製品として、生乳100%のプレーンヨーグルト、さわやかな飲むヨーグルト、焼きプリン、生クリームブリュレがあります。 |
この牛乳の特徴は
(1)淡路島の指定生産者
約350軒の酪農農家の中から指定した14軒の生産者からの牛乳だけを使用しています。もちろん、生乳100%、成分無調整です。
(2)72℃15秒殺菌
市販の牛乳は、120℃〜130℃の超高温殺菌が一般的ですが、より低温で殺菌を行うことにより、成分の変質が少なく、現乳に近い自然な味わいになります。
(3)雑菌の少ない原乳
低い温度で殺菌処理するためには、雑菌が少ない原乳が必要です。そのため、指定農家では、衛生面に特に気を配って飼育しています。牛の乳首を拭くタオルを1頭ごとに取り替える、糞が牛の体につかないよう敷きわらを頻繁に交換する、などそれぞれの農家で工夫をこらしているそうです。
(4)飼料にnon-GMOとうもろこし使用
乳牛のエサにも配慮されています。とうもろこしは国内では生産されず、遺伝子組み換えが多くなっていますが、分別されたnon-GMOコーンが使用されています。
(5)「きらり」専用タンク
生産者で搾られた牛乳は集乳車で工場へ運ばれ、直接専用タンクに貯えられ製造されます。
「きらり専用」集乳タンクに原乳が集められます |